ここまでのあらすじ──
そして4日目・月曜の朝、今日も今日とて博多駅のホームへ。
というわけで念願の36ぷらす3。やっと乗れる──!
それも残り4ヶ月になった現行の長崎ルートで。
かの『ななつ星』と違ってお値段的には普通に手が届く[1]座席はグリーン車価格、個室に6時間前後乗っても2万〜3万円ぐらい。ななつ星は1泊2日で50まんえん……ラインが本当にありがたい……
普段縁のない雰囲気と盛大な見送りに感動しつつ博多を発車。
しばらくするとランチタイムなので食事がサーブされてきます。
他の車両を見て回るだけでも楽しい。とても。
普通の特急の倍ぐらいかけてゆっくり進むので、停車できるポイントでこまめに止まっていく。
鳥栖では『或る列車』と並ぶ場面もあったり。
普段は普通列車しか止まらない肥前浜に停車したところで、駅前散策の時間なんてのもあり
酒蔵通りをぶらぶらと。
当然のごとく車内は小物まで手が込んでいて、歩き回って見てるだけで飽きない。
オヤツ気分でビュッフェの梅酒とバニラアイスを買い、車窓を眺めながらちびちびやる至福のひととき。
3日連続で眺める有明海も特別な味わいだけど、このルートを走る36ぷらす3に乗れるのは
西九州新幹線開業まで[2]のはず。ウルトラEでも起きない限りはなので、タイミング的にこれが最初で最後というのはやっぱり惜しい。
やがて海を離れて内陸を走り──
終着の長崎駅へ到着。
最高の787系を堪能したけど──やっぱ何度でも乗りたい。
5日間かけて九州を一周する列車だし、そうなると博多→鹿児島[3]つばめ時代の787系で鹿児島まで乗ったこともないとか他のルートも制覇したくなるのは必然でしょう。
ともあれ、世におよそ観光列車は数あれど、間違いなく最高クラスにも関わらず手が届きやすい列車なので
機会があったら、ぜひ触れて乗って異空間を体験して欲しいなと思います。