妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ

以下、ネタバレはあります。

噂には聞いてたけどマジでロクでもない話だった。
フタ開けてみたら本当に最初から構造的に詰んでて、基本的にはそれを傍観していくとか、多角的に人の心がなさすぎる。人じゃなくて妖精メインの話だけど。
リアルタイムで追っかけてた勢が、24節でモルガン退場して1ヶ月近く待たされてたのも大概ひどい。[1]シナリオを咀嚼する時間があったと見るべきか悩む

ネームドの登場人物はみんな存在感出してたけど、特に印象残ったのはバーゲスト。
獰猛な獣で気高い騎士で貞淑な令嬢で、って好きな要素がゴリゴリ詰まってて、共闘の方向に向かってったときは嬉しかったんだけど
アドニスは死ぬだろうなあと思ってたたら、そこから一回り予想を超えてくる展開で中々しんどかった。
でも厄災になっても使命感みたいなので動いてんのいいよね……

それ以外だとウッドワス、最初は小物感出しつつ戦ってみるとかなり強いし最期は悲しくも綺麗だし
他の連中に比べるとだいぶマシな退場の仕方だったんではなかろうか。

あとはボガードとかレッドラ・ビットとか、牙の氏族のネームドはなんだかんだカッコ良い誇りみたいなのを見せつけてくる連中ばっかだったので割と印象が良い。
というよりは、どの氏族も長やネームドは一部除いて大体は比較的マシだけど、他のモブがロクでなしばっかりという方が近いか……マイクもありがとう。

オーロラの最期にやたら綺麗なスチルあるのは、最高に卑怯というか高度な嫌がらせだと思った。

モルガンは……退場してマジでそれっきりだったのが余計に切ないというか。
どこまでも報われない、救いがない……[2]カルデアで召喚できれば裏返るのがFGOというゲームだけど

男性枠については、
CV松風雅也が過酷な目に遭いながら叫ぶのってなんか好きなのでパーシヴァルいいよねってのと

問題のオベロンの方は、若干前情報を知ってしまってたので先入観ありきで読むことになったけど
そう思って見ていくとまあ序盤から胡散臭いな!
理不尽で殴ってくる感じがブリテンの締めっぽいなーとか思いつつ、でもクライマックスの雰囲気が重すぎなかったのはオベロンの性格のおかげだよなという気がするので、その辺はホント絶妙。

シナリオは長いけど、戦闘はオリュンポスに比べれば全然楽な印象で、難易度で詰まる部分がなかったのでテンポ自体は悪くなかった。
大体ヒロインXオルタ[3]LV100、全スキルLV10と予め召喚しておいた妖精特攻持ちのモルガンのツートップでカタがついたし
コンティニュー石がゴロゴロあったのがなにより気楽。

ただケルヌンノスとオベロンっていうクライマックスの二大強敵だけど
ツインミニアドとかいう怪しげな槍を振り回しながらボーナスを要求する謎のヒロインXXが
特攻とクラス相性で雰囲気ごとぶち壊していって……

シリアスな局面で人類の脅威特攻がよく刺さってしまう

あと、メリュジーヌがオーロラにトドメ刺したところの表情、
たぶんここでしか見られない渾身の表情だと思うんだけど

冷静になって読み返すと、口調の崩れ方がギャグ一歩手前のような気がしてきてしまった。
いや極めてシリアスな場面だし人格崩壊寸前の場面なんだけど。

References
1 シナリオを咀嚼する時間があったと見るべきか悩む
2 カルデアで召喚できれば裏返るのがFGOというゲームだけど
3 LV100、全スキルLV10